相続に関して気になるアレコレ～相続に関する基礎知識～

相続は人生で何度も経験するものではありませんので、具体的にどういったものなのかよくわからない方もいらっしゃるでしょう。

相続の基本的な知識をご紹介しますので、参考としてお役立てください。

相続とは、亡くなった人が残した財産を特定の人が引き継ぐことを指します。亡くなった人を「被相続人」、財産を受け取る人を「相続人」と言います。

相続は被相続人が亡くなった時点から開始となり、様々な手続きを行う必要があります。手続きの完了まではそれなりに時間がかかりますので、ゆとりを持って進めていくように心がけることが大切です。

遺言書がある場合には、原則として遺言書によって相続が行われます。しかし遺言書がない場合も当然あります。そのような場合には、法律に従って相続が行われます。民法では、「誰がどれくらい相続する資格があるのか」が定められているのです。

また、相続人全員で協議して財産を相続することもできます。このように相続方法には、遺言書による相続、法定相続、分割協議による相続の3つがあります。

遺産を受け取る資格があるのは、法定相続人もしくは受遺者です。法定相続人とは、民放で定められた相続人のことで、被相続人の配偶者、子、親、兄弟姉妹などが該当します。配偶者は常に相続人となり、それら以外の方々には優先順位が存在します。一番優先度が高いのが直系卑属（子・孫）、次が直系尊属（父母・祖父母）、最も優先度が低いのが兄弟姉妹です。また、受遺者とは、遺言書で被相続人から遺産を譲り受ける人として指定された人物のことで、相続人以外が該当する場合もあります。

未成年が相続人の場合、「代理人」が必要となります。代理人は未成年者の代わりに、手続き書類の記入・捺印、遺産分位協議の参加などを行うのが役割です。代理人と聞くと、親がなればいいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか？しかし、親も相続人になっている場合は、利益相反行為関係となるため、代理人になれません。このようなケースでは、家庭裁判所に特別代理人の選任を申し立てます。